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狭山丘陵寺社めぐり 11 神明社(武蔵村山市中央)

狭山丘陵寺社めぐり 11 神明社

武蔵村山市にある二つ目の「神明社」を訪ねる。
青梅街道の「大曲り」交差点から、新青梅街道に向って歩き、突き当たった新青梅街道を青梅方面に300m歩くと「神明社」(写真)に着く。「お伊勢の森」と呼ばれた木立と鳥居が、新青梅街道を車で走るととてもよく目立つ神社。

鳥居

 鳥居を潜り、木立の中の参道を進んで、風格のある拝殿(写真)の前に出る。本殿(写真)の上には、前報の神明社で見た千木(ちぎ)という剣のような柱が天に向かっている。更に屋根の上には堅魚木(かつおぎ)という丸太のような柱が並んでいる。この屋根が神明造りの神社の特徴であり、伊勢神宮の本殿と同じ造りなのである。今開催中の大相撲のテレビ中継を見ていたら、この屋根の形が両国国技館の土俵の上の櫓(やぐら)と同じであることに気付く。土俵を伊勢神宮並みに神聖な場所としたことが推定される。 現在の神明社の社殿は1823年に再建され、更に1980年に改築したもの。

拝殿

本殿

 拝殿前には「主祭神名 天照皇大神 由緒:当神明社は宝暦十二年(1762年、江戸時代中期)桃園天皇の御代、此の地を御聖地と定められ御創建なされた。御祭神の天照皇大神は八百萬の神々の大祖の尊き神様であられ、伊勢の神宮に御鎮座なされており、当神社は畏くも伊勢神宮の御分霊を御祭神として奉斎しております。因にこの地は神社を中心として広い範囲にわたり其の地名を中藤村字御伊勢地と称されて来た。また三千坪の境内には樹齢数百年を経たと伝えられる杉の巨木が昼なお暗くうっそうと御神域を包んで神々しく、氏子崇敬者より『お伊勢様』或は『お伊勢の森』の尊称をもって今日に伝えられ、格式貴き神社として近郷近在はもとより遠くからの参拝者も多く厚い信仰を集めている」と書かれた掲示板がある。 別の掲示板には「横田・中藤村の総鎮守」と書かれている。
 上記掲示板から、昔の武蔵村山市には横田村と中藤村があったことが推定される。現在の武蔵村山市には中藤地区はあるが、横田地区はない。市の資料には「中藤の鎮守は神明社(お伊勢の森)、横田の鎮守は七所神社」と記載されているので、七所神社のある現在の武蔵村山市本町地区が、昔の横田村であることが分った。 
 次に不思議に思ったのは、神社が狭山丘陵から500mも離れ、しかも空堀川の南、即ち昔は民家のなかったような辺鄙な場所に建っていたこと。更に神社の入口、即ち鳥居が、民家のある狭山丘陵の反対側を向いていることも不思議である。今でこそ新青梅街道に面しているため当然のように思えるけれど、狭山丘陵沿いに住んでいた信者たちは、神社を半周して鳥居から入場するのは不便である筈。 不思議に思って神社に問い合わせると「この地に神社を建てた理由は、資料が火事で焼失したので不明。神社の鳥居は太陽を向くように、東か南に向かって建てるのが普通。ましてや神明社は太陽神である天照皇大神を祀っているので、鳥居が南向きであるのは当然。また鳥居は昔から引又街道に面して立っているのであって、後に造成された新青梅街道が偶然にも、神社前で引又街道を斜めに横切ったため」と教えられた。 そういえば、これまで訪れた狭山丘陵の神社の鳥居は、全て南か東向きであったので納得。

 本殿の左手の大木(写真)にしめ縄がむすんであるので「ご神木であろうか」と問い合わせると「境内の木は全てご神木であり、境内で最も高くて樹齢が古い樫の木に、しめ縄を施しているだけ」とのこと。これも勉強になった。

ご神木

 ご神木の裏側には常夜燈のような石造物があり、彫られた右の龍、左の虎がユーモラス。これは石灯篭であり、神社創建の時以来250年の歴史があるとのこと。

石灯篭

 再び拝殿に戻ると、賽銭箱の上に「神拝詞(となえことば)」と書かれた紙面には「祓え給い清め給え 神ながら 守り給い幸い給え」と書かれていた。子供の頃、近所の神社に同じ神拝詞が書かれていたので、声を出して拝んでいたことを懐かしく思い出した。
 
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非公開コメント

この位置、謎です

 かねがね思っていたのですが、お伊勢の森の神明社は、原の中、何故なのか、その理由が知りたいです。
 武蔵村山市史民俗編p578では、「神明社の敷地は、もともと真福寺の年貢を納める畑であったといわれる。改築前の社殿などは、神仏習合時代の名残をとどめており、仏教色の強い神社だったようである」としています。
 東大和市の神明社は志木街道沿いに、武蔵村山市の伊勢の森の神明社は引又街道沿いにあり、両者とも行き先は同じ道筋で新河岸川に向かいます。歴史の謎が深まりますね。 野火止用水
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