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狭山丘陵寺社めぐり 108 勝光寺  (所沢市山口)

狭山丘陵寺社めぐり 108 勝光寺  (所沢市山口)

 県道55号線「山口城跡」交差点を所沢市内に向かうと、狭山観音霊場めぐり第5番札所の「勝光寺」(写真の赤〇 緑〇はこれまでに参拝してきた狭山観音札所)に着く。

勝光寺地図150
 
 入口の大きな石柱(写真)には「当山開基北条時宗公 端幡山勝光禅寺」と記されている。 長い参道の奥に優美な山門と石段が望まれる。

勝光寺入口

 入口の左の大きな石像は「百番四国供養塔」(写真)で、上方に阿弥陀三尊(阿弥陀如来を中心にして、左に観音菩薩、右に勢至菩薩を配す)、中央に弘法大師が彫られ、下段に供養塔と記されている。 「百番供養塔」と云うのは、四国三十三所、坂東三十三所、秩父三十四所、合計百か所の観音霊場を巡礼した時の供養塔のこと。四国三十三所は、長谷寺、三井寺のような近畿地方に点在する観音霊場めぐりであって、関東地方からの巡礼としては、四国八十八所に次ぐ困難な巡礼であった。それに関東地方に点在する坂東三十三所と秩父三十四所の巡礼を加えるのだから、大変貴重な記念碑ということになる。 弘法大師が彫られているのは、観音霊場に真言宗(開祖、弘法大師)の寺院が多いのではないかと思われる。

勝光寺供養塔

 狭山丘陵にかかる長い参道を進むと、狭山丘陵の寺院に多い大きな「増上寺灯籠」の後ろの石段の上に、豪快な山門(写真)が見える。狭山丘陵の寺院の中では、最も見ごたえのある風景である。
勝光寺山門

 石段の前に、左に昭和五十一年造立の六地蔵が並び、右に文政九年(1826)造立の大きな地蔵菩薩像(写真)が立っている。

勝光寺六地蔵

 山門は元禄七年(1694)年建立の楼門造りで、市内で最も美しい建築物であるという。山門の二階には十六羅漢が奉安されている。

 山門をくぐると、左右に「増上寺灯籠」を配した勝光寺の本堂(写真)の前に出る。 この本堂は「京都竜安寺の塔頭の方丈を延宝五年(1677)に移築、行田の宮大工が建築した」との伝承がある。江戸時代初期に京都から寺院を移設する大事業をした背景と財力の源泉を知りたいものである。 移築された当時の本藤は寄棟造の茅葺であったが、現在の本藤は昭和三十四年に再建された際に、入母屋造の桟瓦葺となっている。

勝光寺本堂

 本堂前の石碑に「勝光寺由緒 総稱 瑞幡山勝光寺 宗派 臨済宗(禅宗)妙心寺派(京都) 本尊 白衣観世音菩薩  当山は弘安四年(1281)鎌倉建長寺第一世石門和尚が開山せられ、北条時宗公を開基として創建せられました」と記されている。 北条時宗は鎌倉幕府第8代執権で、中国の元軍が日本に来襲した「文永の役」「弘安の役」に対応したことで有名。勝光寺の開基ではあるが、勝光寺と特別なつながりがあったとは思えない。時宗公は勝光寺の創建を許可した人と受け取りたい。 創建当時は臨済宗建長寺派であったが、途中で臨済宗円覚寺派となり、元和八年(1622)より臨済宗妙心寺派となっている。 石庭で知られる竜安寺も臨済宗妙心寺派であるため、その塔頭の方丈を移築したことは理解できる。 宗派がいろいろ替わる原因の一つが、当時臨済宗の僧侶は妻帯を許されていないので、身内に後継者がいないため、後継者となる僧侶の所属していた宗派に替わることがあったと考えられる。
 本尊の白衣観世音菩薩は、「妙善寺(81報)」に次いで2度目のご出現。白衣観世音菩薩は阿弥陀如来の妃で、観音菩薩の母とも言われ、その後観音菩薩の三十三の変化身の一つとなった。高崎市にある丘の上の大きな観音像が、白衣観世音菩薩である。

 境内の鐘楼(写真)は、享保十六年(1731)の建立されたもの。

勝光寺鐘楼

 更に境内にはとても美しい「慈眼視衆生 美園観世音菩薩」(写真)がある。これは当寺の建つ「所沢市美薗」の観世音菩薩の意味で、勝光慈の本尊である白衣観世音菩薩に似せて作られている。
勝光寺美園

 本堂には天文十七年(1548)作の不動明王が安置されている。これは高幡不動の本尊、不動明王と同時に作られたが、後で塗料を塗り直したのが文化財としての価値を下げたと言われが、相当立派な仏像であるらしい。

 本堂の後方には広大な墓地があり、私の好みの如意輪観音の石仏(写真)がある。右手を頬にあて、物思いにふけるようなポーズは、人々を救う方法を考えている姿であるという。

勝光寺石仏



 
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