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狭山丘陵寺社めぐり 8 蓮華寺 (東大和市芋窪)

狭山丘陵寺社めぐり 8 蓮華寺

 これから東大和市、最後の三社を訪ねる。この三社に共通するのは、いずれも多摩湖の湖底に沈んだ寺社であること。多摩湖のダム建設中に、湖底となる芋窪村石川の谷にあった三社(写真、青色は湖底に沈んだ平地。赤で囲ったのが蓮華寺、住吉神社、慶性院。下の青い線は奈良橋川)が、同じ芋窪のこの地に移転してきたのである。従ってこれまで訪ねた七社が奈良橋川の北側の、狭山丘陵内に建っているのに対し、これからの三社は奈良橋川の南側の平地に建っているのが特徴。石川の谷の人々が、奈良橋川南岸のこの地帯に、集団移転したことが想像される。
多摩丘陵寺社

 最初に訪ねる「蓮華寺」は、旧芋窪街道に面して建つ大きな寺院。 山門(写真)には「石澤山愛染院」「新義真言宗豊山派」と書かれている。
蓮華寺山門

 昭和42年に建てられた本堂(写真)はすごく大きく、東大和市の寺院では最大級の建造物と思われる。 大正12年移転してきた時建てられた木造の本堂は老朽化したのであろう。
蓮花寺本堂

 当寺の開山・開基は不明であるが、1631年入寂した承雲を中興開祖とする。1743年、中藤村真福寺より印可を受け、新義真言宗豊山派真福寺の末寺となる。この辺りの真言宗豊山派の20数社のまとめ役が武蔵村山市の真福寺(写真、山門)で本寺と呼ばれ、蓮華寺を含めその他20数社は末寺の関係にある。 蓮華寺、石澤山、愛染院の名称は、古い記録が焼失したので分らないようである。なお蓮華寺は蓮花寺とも呼ぶ。
真福寺山門

 蓮華寺のご本尊は不動明王坐像。因みに本寺・真福寺のご本尊は薬師如来。不動明王は如来や菩薩のガードマンであり、仏の位としては低いようである。私の持つ本の「真言宗の本尊」には「本来は大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、そのほかに観音、文殊、地蔵などの菩薩なども祀られることもあります」と書かれ、明王や天などのガードマン仏にはふれられていない。しかし明王や天も立派な仏様であり、ご本尊にしてもおかしくはない。因みに同じ新義真言宗豊山派の成田山新勝寺のご本尊も、不動明王である。
 不動明王は、大日如来の化身の一つ。どんな悪人でも追いかけ衆生を救うため、憤怒相で現れたもの。日本へは真言宗の祖、空海が密教とともに伝えたとされる。

 境内にはいろいろな石造物が並んでいるが、大きな弘法大師(空海)修行尊像とその右に連なる水子地蔵菩薩を真ん中にした六地蔵(写真)を紹介しておく。
蓮華寺石造

 最後に当寺の美談を紹介する。昭和19年、第二次世界大戦の最中、都内赤坂小学校の児童の集団疎開を受入れ、翌年には戦災孤児となった13名の子供の世話をしている。寺は宗教活動ばかりでなく、こうしたいわば福祉活動やあるいは寺子屋といわれるように教育活動をおこなうものも多くあり、地域の発展に大きく貢献していることも忘れてはならない。
 
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