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狭山丘陵寺社めぐり 87 金乗院(2)  (所沢市上山口)

狭山丘陵寺社めぐり 87 金乗院(2)

 前報で、金乗院の仁王門から本堂までを紹介したので、本報では金乗院境内の諸施設を紹介する。 先ず本堂の左に建つのがカラフルな「七福神堂」(写真)。「武蔵野七福神」の一つである「布袋尊」(写真)が安置されている。布袋尊は中国の道教の神で、健康、長寿を授ける仙人である。
山口七福神堂

山口布袋尊

 七福神堂と並んで建つのが「地蔵堂」(写真)。堂内には地蔵菩薩像(写真)が安置されている。案内板には「ぽっくりさん 当山十八世亮盛師が元禄年間本山に遊学した時、高野山の引導地蔵を招来したものです。 此のお地蔵様を信仰される人は永い病気をする事なく、お地蔵様に由って極楽浄土へ見送られます」と記されている。 病気で苦しんでいる人は、この引導地蔵を信仰するとぽっくりと亡くなり、更に引導地蔵の導きで仏道に入ることができるので、人間のままでは行けない極楽浄土に行くことができるということになる。 時代劇で「あ奴に引導を渡せ」というセリフは「あ奴を殺せ」ではなく「あ奴を殺して極楽に行かせよ」という慈悲深い意味を含蓄しているのである。
山口地蔵堂

山口地蔵像
 
 境内から入口の仁王門まで下りて、左回りに境内を歩く。 先ず、入口の前に弁天池があり、池の中に建つ小社が「弁天堂」(写真)。「弁天堂」の中に小さな弁財天(写真)が安置されている。 弁財天も七福神の一人であり、サラバスティ(聖なる河)と呼ばれるインド古代神話の水神(女神)で、芸能、学問の神様。

山口弁財天

山口弁財天像

 境内へ上る車道の左に建つのが「閻魔堂」(写真)。堂内には、強面の閻魔大王座像(写真)がある。 境内には引導地蔵のような極楽に導く仏様の他に、地獄の盟主・閻魔大王も祀られているのが興味深い。「千手観音(本尊)や引導地蔵を信仰しない人は、閻魔大王に攫われるよ」という意味であろうか。
山口閻魔堂

山口閻魔像

 丘陵の中腹に鐘楼(写真)が建っている。案内板には「六時の鐘 当山鐘楼堂は安永二年(1773)建立され、朝夕六時に妙音を響かせていましたが、大戦末期に鐘が供出されました。現在の鐘は昭和四十九年に鋳造され(二本ある打木の)反対側の打木は、朝夕六時に自動的に鳴るように施行されています」と書かれている。 家族と参拝した折に何度も鳴らした鐘であるが、自動打鐘装置があるのに初めて気が付いた。

山口鐘楼

 鐘楼の近くに「高照院」(写真)が建っている。「新四国奥多摩霊場七十七番札所」である。 院内の二体の石像(写真)は、高照院が真言宗である金乗院の境内院であることから、左が弘法大師で右が大日如来であると思われる。

山口高照院

山口高照院像

 本堂裏の丘陵を埋め尽くすように立っているのが「水子地蔵」(写真)。幼児までに死亡した子供たちの供養をする地蔵であったが、妊娠人工中絶の胎児も供養することになって以来、爆発的に数が増えたというから驚き。林立する水子地蔵を眺めていると哀れみと共に、何か寒気をもよおすような雰囲気である。 右下に「水子供養霊安室」があり、右上には「玉佛堂」というビルマから招来した寺院が建っている。

山口水子供養

 本堂の右奥に建つのが「大日堂」(写真)。堂内に真言宗で最高の仏とされる大日如来(写真)が祀られている。 金乗院境内では、本堂に次ぐ重要な位置を占めている建物と思われる。

山口大日堂

山口大日堂内部

 大日堂の横に「八体守護仏」(写真)が並んでいる。守護仏は古来より開運、厄除けなどの守り本尊として親しまれてきた。十二支の方位にはそこを守る八体の守護仏がいるとされ、この方位と十二支(干支)が結びついて守護仏が定められている。 写真の左から、千手観音菩薩(ねずみ)虚空蔵菩薩(うし、とら)文殊菩薩(うさぎ)普賢菩薩(たつ、へび)勢至菩薩(うま)大日如来(さる、ひつじ)不動明王(とり)阿弥陀如来(いぬ、いのしし)となる。 これを知ったからには、私の干支である虚空蔵菩薩を大切にしなくてはいけない。

山口八体守護仏

 最後に紹介するのが、奥の院とも呼ばれる「千躰観音堂」(写真)。本堂裏の丘の上、即ち丘陵の尾根上に近年建てられた朱塗りの五重塔である。 塔内の各階には千躰の仏像を安置してあるとのこと。 更に地下式のトンネルは仏国窟と名付けられ、四国八十八ヶ所霊場と西国三十三ヶ所札所があるとのこと。 五重塔上からの多摩湖・狭山湖の展望を含め、金乗院・山口観音が観音霊場パークとなりそうな勢いを感じた。

山口千体観音

 これで金乗院参拝を終える。行基・弘法大師・新田義貞や高麗鐘などの伝説の残る古刹であるが、境内に近年造られた施設が多すぎるため荘厳・静寂を欠くように思われる。しかし寺参りを行楽の一つと考える人々には喜ばれるであろう。5年、10年後の金乗院の変貌を見守っていきたい。
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