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ロシア旅行 3日目 サンクト・ペテルスブルグ

 ロシア旅行3日目は、終日「エルミタージュ美術館」観光。豪華な宮殿内と数々の名画を紹介する。

1 エルミタージュ美術館

 バスで20分も走ると、本日の観光のハイライト「エルミタージュ美術館」に到着。早速
広大な広場で、美術館を背景に記念撮影(写真)。今日もロシア晴れのいい天気。昨日よりも暑くなりそうなので、今日の服装はポロシャツ。 ガイドの説明「ピョートル大帝が冬を過ごす宮殿をここに造り『冬宮』と名付け、その後エカテリーナ2世が建築し直した建物が、今のエルミタージュ美術館。従ってこの広場を『宮殿広場』という。エルミタージュはフランス語で『隠れ家』を意味し、エカテリーナ2世はこの隠れ家で自分の時間を楽しんだ。エカテリーナ二世(女帝)のお相手をした愛人は、100人もいたと言われている」 緑と白を組み合わせた美術館の色彩が「これぞロシアの建物」と言いたくなるほどに美しい。昨日の「血の上の教会」が派手な色彩であったのに対し、エルミタージュ美術館は上品な貴婦人を思わせるたたずまい。エカテリーナ2世の趣味の良さを彷彿させる。但し愛人の趣味は如何なものか。

ロシアエルミタ

 いよいよエルミタージュ美術館の館内に入場。ガイドの説明「1764年にエカテリーナ2世が、225点の美術品をベルリンの商人から購入したのが、エルミタージュ美術館の始まり。エカテリーナ2世はそれ以後も美術品の収集を続け、美術品を保管・陳列するために冬宮の周辺に建物を増築した。エカテリーナ2世亡き後も美術収集は続けられ、ロシア革命後は冬宮を含めて全ての建物がエルミタージュ美術館となった。収蔵美術品は300万点という世界屈指の大美術館。フランスのルーブル美術館とアメリカのメトロポリタン美術館を入れて、世界三大美術館と称す」 先ず1階の「古代エジプト室」に入る。3000年前のミイラやミイラの心臓を入れたカノポス壺を見る。これらは既にカイロの「考古学博物館」で見学済み。 次いで「古代ギリシャ室」ここにある巨大な黒い壺には驚いた。
 2階に上り、着いたのが「イタリア美術室」 「ダ・ヴィンチの間」にあったのが「リッタの聖母」(写真)と「ベヌアの聖母」 世界中に10点しかないダ・ヴィンチの作の内、ここで二つも観賞できるのに感激。アメリカにある唯一のダ・ヴィンチの作品は、盗難や破壊防止のため防弾ガラスで守られているというが、ここでは無防備に近い形で展示されている。 「リッタの聖母」は1865年にイタリアのリッタ公から購入したとされるダ・ヴィンチの名作。絵の構図はラファエロの聖母子に似ているが、ダ・ヴィンチらしい力強い描き方である。 この絵が最も有名であるのか、小さな絵を囲む人々で混雑。押し寄せる人々を整理しようとしないので、カメラで写すのに苦労した。館内は撮影代600円を支払えば、フラッシュなしでのカメラ撮影OK。名画をカメラで撮れるなんて、日本では考えられないような仕組みにビックリ。ダ・ヴィンチの絵の痛みよりも、撮影代の稼ぎが魅力的であるらしい。

                        ロシアリッタ

 次いでラファエロの「コネスタビレの聖母」(写真)と「聖家族」を観賞。昔、我が家の屏風にラファエロの絵が貼り付けてあったのを、懐かしく思い出す。ラファエロの絵には人々の関心が少ないようで、心行くまで観賞できた。

                        ロシア聖母

 次いでミケランジェロの彫刻「うずくまる少年」が、無防備に通路に置かれていた。白っぽい彫刻で、これはあまりよい作品とはいえない。 それよりもテッツィアーノの「ダナエ」(写真)と「懺悔するマグダラのマリア」(写真)が素晴らしい。ダナエはギリシャ神話に登場する王女で、全能の神ゼウスに愛され英雄ペルセウスを生んだ。テッツィアーノはダナエを好んで沢山描いたが、その他レンブラントを始め多くの画家もダナエを描いている。近年ではクリムトの金箔を貼り付けたダナエの絵が有名。そのテッツィアーノのダナエよりも、キリストに愛されたとも言われる娼婦、マグダラのマリアの絵の方が迫力があって美しいと思った。 

                        ロシアダナエテ

                        ロシアマグダラ

イタリア美術の最後はカラヴァジオの「リュートを弾く若者」(写真)ここでロシア紳士のガイドが「描かれている女性っぽい若い男は、ホモだ」と言うのに驚いた。そういう目で見れば、品を作った姿はなんだかホモっぽい。ガイドの指摘があったので、この絵が強く印象に残った。

                        ロシアリュート

 部屋を出て「ラファエロの廊下」(写真)を歩く。天井、柱、壁に絵や装飾が施されて、とても美しい廊下。この美しさはダ・ヴィンチやミケランジェロではなく、矢張りラファエルの廊下と呼ぶに相応しい。

            ロシアrファ回廊

 入ったのが「スペイン美術室」 ベラスケスの作品「朝食」と「自画像」 ゴヤの作品「アントニア・サラテの肖像」 エル・グレコの作品「使徒ペトロとパウロ」(写真) ムリリョの作品「犬と少年」を観賞。グレコの作品が最も気に入ったけれど、スペインの画家の絵は、マドリードの「プラド美術館」所蔵の作品にはとても及ばない。

                        ロシアペトロ

 次は「オランダ美術室」 レンブラントの作品が沢山並ぶが「ダナエ」「女神フローラに変身した妻サスキアの肖像」「放蕩息子の帰還」(写真)に注目。「ダナエ」は先に観たテッツィアーノの絵よりは、このレンブラントの絵が気に入った。しかし圧巻は「放蕩息子の帰還」であり、エルミタージュ美術館ではNo1の作品ではなかろうか。ひざまずいて父に抱かれる息子の姿が、不遇な晩年を送るレンブラント自身のようである。 レンブラントの絵では「アムステルダム国立美術館」所蔵の「夜警」がNo1であると信じている。 

                        ロシア放蕩息子

最後にルーベンスの作品「大地と水の結合」を観賞。 さすがに良い作品が所蔵されていると感心したが、レンブラントに至っては20作品以上も所蔵されているとは驚いた。

ここでランチタイムとなり「大使の階段」(写真)を1階に下りる。ガイドの説明「宮殿に外国大使を迎えるための正面階段で、ロシア・バロック芸術の極致」 昼食はフリーということになり、カフェに入りサンドイッチと紅茶の昼食。

                  ロシア大使階段


午後は先ず冬宮の見学。最初は「ピョートル大帝の間」(写真)ピョートル大帝の栄誉を称えるために造られた部屋。 次いで「肖像の間」歴代皇帝の肖像が並ぶ。 最後は「聖ゲオルギーの間」別名「大玉座の間」とも云い、ここで外国の大使や使節が皇帝に拝謁した。いずれも金色に輝く豪華な部屋で、ロマノフ王朝崩壊、ロシア革命という激動に耐えてきたのが不思議。ウィーンの「シェーンブルン宮殿」や、未だ見ていないパリの「ベルサイユ宮殿」に匹敵する華麗な遺産である。

            ロシア大帝の間

3階に歩いて上り「19~20世紀のヨーロッパの美術室」に入る。セザンヌ、モネ、ルノアール、ドガ、ゴッホ、ゴーギャン、マチス、ピカソの作品を観賞。なんでも所蔵されている作品の数がモネ8点、セザンヌ11点、ゴーギャン15点、マチス37点、ピカソ37点もあるという。当時のロマノフ王朝の財政を傾けるほど美術品を買いまくったと伝えられているのは本当だった。これらの作品の中ではゴッホの「ライラックの木」が有名であり、私の好みはマチスの「ダンス」(写真)だった。手を繋いだ5人の踊り子に躍動感を感じた。

                        ロシアダンス

4時間に渡る見学では、ガイドが終始説明してくれ、彼が歴史のみならず美術の面でも深い知識を持っているのには感心した。近代絵画の説明の時は、画家または作品と日本の関係を丁寧に説明してくれたのだけど、4時間の立ちっ放しには疲れてしまった。数少ない椅子を求めて歩くようでは、昼食をはさんだ長時間の美術館めぐりは、私にはもう限界なのかな?

 最後に、エカテリーナ2世がドイツ人の女性であることに言及したい。ドイツからロシア皇帝に嫁いできて、夫である皇帝を追放して自ら皇帝の座につき、ロシアに君臨したのがエカテリーナ2世である。例えば中国人女性が日本の徳川家に嫁ぎ、夫の将軍を追放して自ら徳川将軍になるなんて、日本では信じられないこと。ロシア人のこの気質をどう解釈してよいのか? 私には全く理解できないロシアでありロシア人を、エルミタージュ美術館を創建したエカテリーナ2世に垣間見たように思う。
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